放射性セシウム含む汚泥 県管理4万9000トン余の処理完了
東京電力・福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性セシウムを含む汚泥が県内で保管されている問題で、県が管理する4万9000トン余りの処理が先月までに完了しました。
福島第一原発の事故のあと、県が管理する工業用水の浄水場にたまった放射性セシウムを含む汚泥の扱いをめぐり、県と東京電力は、県が処理を担う一方、東京電力が費用を負担することで合意しています。
県によりますと、年度ごとに業者に委託する形で処理を進めた結果、新潟市と上越市で保管していた4万9290トンの汚泥の処理が先月までに完了しました。
汚泥は環境省の指針に沿って、埋め立てや、セメントの材料などとして使われ、処理費用の総額は19億2000万円に上るということです。
原発事故から10年が過ぎる中、汚泥の処理が完了したことについて県は「東京電力との協議で時間がかかったが、適切に処理された」としています。
一方、県が管理する新潟市の浄水場では1キログラムあたり100ベクレル以下の放射性セシウムを含む汚泥が毎年、2000トンから3000トンほど発生していることから、県は東京電力に処理費用を請求するということです。
記事参照元:NHKニュース