スギヒラタケ摂取控えて 急性脳症発症原因の可能性 県呼び掛け

県は原因不明の急性脳症発症の原因となる可能性がある「スギヒラタケ」のシーズンを迎えるに当たり、キノコ狩りなどで見つけても摂取を控えること、医療機関は原因不明の脳炎・脳症患者を診断した場合に最寄りの保健所に知らせることを呼び掛けている。

 スギヒラタケはキシメジ科スギヒラタケ属のキノコ。スギなどの切り株、倒木に夏から秋にかけて多数重なり合って発生する。色は白色、かさはほとんど無柄で2~6センチほど、円形から成長して耳形、扇形、へら形となる。

急性脳症との関係が疑われる「スギヒラタケ」(県提供)

 平成16年度に県内をはじめ日本海側を中心に、原因不明の急性脳症が多発。同21年10月にも県内でスギヒラタケ摂取歴のあった患者が発生している。当初は腎機能障害との関連が指摘されたが、障害の有無不明患者が確認され、厚生労働省は腎機能障害の有無にかかわらず摂取を控えるよう呼び掛けている。

 県内でこれまでに確認された患者は22人(男性9人、女性13人)。年齢別では50代2人、60代7人、70代5人、80代8人。発生は平成15~21年のいずれも9月か10月。意識障害やけいれん重積を発症し、腎機能障害があった人は21人だった。

記事参照元:タイムスLite

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