終戦77年 鎮魂の祈り 上越市高田城址公園 忠霊塔前で追悼法要 高田連合遺族会は解散へ

終戦から77年となる15日、多くの戦死者の魂が遷座し、合祀(ごうし)されている上越市高田城址公園の忠霊塔の前で戦没者追悼法要が営まれた。遺族や関係者ら約80人が集まり、雨の中、鎮魂と恒久平和の祈りをささげた。

参列者の最初に、焼香し手を合わせる高田連合遺族会の田村会長(左)

 高田仏教会(西脇真成会長)が中心となり挙行したのが始まり、高田連合遺族会(田村武男会長)などが参列し、毎年行われている。近年は平安セレモニー(同市高土町3)が協力している。

 高田仏教会の寺院の住職により読経が行われ、参列者が順に焼香台の前で静かに手を合わせた。田村会長(80)は会の経過を「戦没者を思う母の熱意がすごかった。母たちのご労苦に報いたいと活動してきた」と話し、「遺族会のメンバーも高齢化し、脚や手を引きずりながら参加している。残念ながら(高田連合遺族会は)本年度をもって解散する。今後は市民の協力を頂きながら、みんなで次の世代につなぎたい」と話した。

11月の総会で正式に承認された後、来年3月をもって解散し、今後は個々の遺族会単位で活動していくという。連合遺族会には多い時で約1400人在籍していたが、現在は約350人とし、高齢化が進んでいる。
上越市飯田の坪木志津子さん(76)と娘の美和さん(52、東京都在住)は、中国で戦病死したという義父(美和さんの祖父)の慰霊に初めて参加した。「このような機会があれば参加したいと思っていた。亡くなられた方の思いを受け止め、少しでも役に立てれば」と話していた。

記事参照元:タイムスLite

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