地球深部探査船「ちきゅう」直江津港入港 17日から上越沖でメタンハイドレート関連調査

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が2022年9月16日、新潟県上越市の直江津港に入港した。17〜27日の予定で上越沖で実施される、国立研究開発法人産業技術総合研究所による表層型メタンハイドレート研究開発関連の海洋調査を行う。

直江津港中央ふ頭に入港した地球深部探査船「ちきゅう」

ちきゅうは2005年建造で、5万6752総t、全長210m、幅38m。船上と海底をパイプでつなぎ、その中にドリルパイプを降ろして、船上から特殊な泥水を流しながら海底深くまで掘り進める「ライザー式掘削」を初めて科学研究に導入した科学調査船だ。船体中央部には、高さ約70m、船底からでは約130mにもなる掘削やぐらがある。

市によると、ちきゅうは17日に同港を出港し、名立区沖の上越海丘と海鷹海脚で掘削による試料採取などを行い、海底地盤の強度を調査する。同船は27日に直江津港に帰港する予定だが、天候や調査の進捗(しんちょく)状況によって前後するという。

メタンハイドレートは液化天然ガスの主成分であるメタンと水からなる氷状の物質で、「燃える氷」ともいわれ、新エネルギー資源として注目されている。上越沖には水深500〜1000mの海底の表面や真下に「表層型」と呼ばれる塊状で存在することが分かっている。

▽ 地球深部探査船「ちきゅう」 https://www.jamstec.go.jp/chikyu/j/

ちきゅうの接岸場所

記事参照元:上越タウンジャーナル

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