心が動いた一瞬詠む 令和5年歌会始・一般入選者に相川澄子さん(上越市仲町1)選ばれる 1月18日 参列は亡き母と共に お題「友」

 来年1月18日に皇居で開かれる「歌会始」で、歌が詠み上げられる一般の入選者の一人に、上越市仲町1の相川澄子さん(61)が選ばれた。

令和5年の歌会始の入選者に選ばれた相川澄子さん。手にしているのは、2015年に妹の郁子さんと出版した母・悠子さんの短歌集『向こう岸まで』

 相川さんはヨガ講師、心理カウンセラーの傍ら、上越市内で俳句塾を主宰。歌会始への応募は、昨年亡くなった母親の悠子さん(享年86)と共に、5~6年前から続けてきた。
歌会始の入選は、歌人として40年以上にわたり作歌を続けてきた悠子さんにとって、長年の夢だった。

 今月初めに、宮内庁から入選を伝える通知が届いた。通知を目にした相川さんは「一番喜んでくれる人、母に教えてあげたかった。言葉は何も生まれず、そのときから今でも、心がしーんとしている」と、心境をしみじみと語る。

 令和5年の歌会始のお題は「友」。応募した歌は「20代の頃、ある人の一言で心が動いた一瞬を詠んだ。人の気持ちを詠む短歌に、『一瞬を切り取る』俳句の表現方法が生かせた」と話す。

 入選者は当日、皇居・宮殿に招かれ、天皇皇后両陛下、皇族方らの歌とともに入選歌が詠み上げられる。
相川さんは参列に当たり、「当日は母と一緒に行こうと思っている。〝連れて行ってあげる〟感じかな」とほほ笑んだ。

記事参照元:タイムスLite

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