首都圏IT企業、新潟県上越市に相次ぎ拠点設置へ

進出企業トップらから報告を受け、記念撮影する佐久間副知事㊨と中川市長㊧(3日、新潟県庁)

首都圏のIT企業が相次ぎ新潟県上越市にオフィスを設置を決めた。若者に魅力ある多様な雇用機会の創出を目指し、県と同市が誘致した。建築DX・マーケティングのクラッチワークス(東京・中央)とソフトウェア受託開発のARCHIPELAGO(アーキペラゴ、東京・新宿)のトップらが3日、新潟県庁で佐久間豊副知事と中川幹太市長に進出を報告した。

クラッチワークスは、建築DX推進に関わる住宅メーカー・建材メーカーなどの販売促進用完成イメージCG・VR制作やスポーツマーケティング事業を手がけている。西森康志社長は上越市出身。上越オフィスでは、顧客企業と海外オフショア先との橋渡しやオフショア先の教育・管理などを手がける。

(左列手前から)佐久間副知事、中川市長に報告する進出企業トップら(3日、新潟県庁)

新型コロナウイルス禍を機にテレワーク環境が整ったこともあり「ふるさとに最新技術を伝え、デジタルトランスフォーメーション(DX)や雇用創出で地域に貢献したい」(西森社長)という。

アーキペラゴはウェブサイト・ウェブシステムの構築・運用・保守やデータサイエンスを使った企業のDXコンサルを手がける。上越オフィスでは国内顧客と海外エンジニアの橋渡しをするブリッジSE業務を展開する。

佐久間副知事は「県は市町村と連携しUターン・Iターンに力を入れている」と述べ、雇用拡大の受け皿として両社の成長に期待を示した。中川市長は「上越でIT人材を育てたい。2023年度には小中高向けに地元のIT事業者とともに興味を持ってもらう授業に取り組む。みなさんにも協力してほしい」と呼びかけた。

記事参照元:日本経済新聞

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