〈動画あり〉郷土芸能・里神楽 堂々と、住民ら招き披露 総合学習で谷浜小高学年
上越市立谷浜小(岩片和義校長)の5、6年生15人は2日、里神楽の発表会を同校体育館で行った。
同校は平成30年度から、総合学習の一環として地元に伝わる里神楽に取り組んでいる。地元の文化に触れることにより地域に愛着を持つことが目的で、地元神職らで組織する桑谷里神楽伝承会から指導を受ける。
本年度は1人1演目を担当。舞台を清める「庭清(ていせい)」や魔よけの「獅子」など9演目を舞った。伝承会の笛や太鼓の音に合わせ、練習の成果を堂々と披露した。
1年生から4年生までの児童や地域住民らが鑑賞。豊漁を祈願する「海幸(うみさち)」では観衆が釣り糸に菓子などを結び付け、舞手が演じる釣り人と引き合うなど、会場全体で一緒に楽しむ場面も。里神楽が神事や芸術だけでなく、地域の娯楽でもあることを実感した。
練習は昨年11月から始まり、週に1度、伝承会を招いて行った。練習が始まる以前の10月には里神楽について勉強した他、練習では動きを覚えるだけでなく、それぞれの演目に込められた意味や願いなども学んだ。
昨年度は新型コロナウイルスの影響で、練習のみで発表会は断念。6年生にとっても初舞台となった。「鈿女(うずめ)」を舞った田中陽人君(6年)は「緊張したが、大勢の前で舞って楽しかった。この地域の良さを知ることができた」と語った。
伝承会の足利誠志会長は「子どもたちは覚えが早い。地域の文化、伝統の良さを感じてもらいたい。将来にふるさとを思うとき、まず思い出してもらえる」と話した。
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記事参照元:タイムスLite