活動資金はどうする?北陸地方の「寺町」がまちづくりについて討論
北陸地方にある寺町で歴史や文化を生かしたまちづくりに取り組んでいる団体が集まった「寺町フォーラム」が16日(木)、上越市寺町3丁目の本誓寺で開かれ、寺町共通の課題について話し合いました。
寺町フォーラムは平成6年度から寺町ゆかりの地方都市で開かれてきました。今年は上越市寺町の本誓寺を会場に金沢市をはじめ、長野県飯山市、富山県高岡市、そして上越市をリモートでつないでそれぞれのまちづくり団体が寺町ならではの活動を報告しました。
そのうち、富山県高岡市の勝興寺まちづくり協議会は、勝興寺が去年12月に国宝に指定されたことで、それにふさわしい景観づくりをどうするか地元住民が参道や自宅前を花で飾るなど、積極的に取り組んでいると報告しました。
一方、上越市の寺町まちづくり協議会からは活動資金をどう捻出しているかという問いかけがありました。
それに対し金沢市の団体は「年間2、3回寺をめぐる会を実施。1回500円で年間およそ5万円の会費」と答えました。
上越市寺町まちづくり協議会 木村廣会長
「魅力あるものを作れば500円でも参加者が来るかもしれないが、今の段階で寺院巡りをやってもお金をもらうつもりはありません」
上越市の寺町まちづくり協議会はこれまで市の地域活動支援事業として予算を確保してきました。しかし、新年度からはこの事業が廃止され新しい制度に変わります。
木村廣会長
「新制度に申請しようと思えばできるが、計画を立ててやらなければならない。だいぶ労力を使う。自主財源の確保が一番。会員募集もやらなければならない」
記事参照元:上越妙高タウン情報