世界一の重機オペレーター目指す 15日の世界大会に上越市の田中産業から今井さん出場

アメリカのラスベガスで2023年3月15日に開かれる建設機械のオペレーターの技術を競う世界大会「キャタピラーグローバルオペレータチャレンジ」に、新潟県上越市から、田中産業(同市土橋)のICT施工部部長、今井雅人さん(43)がアジア代表として出場する。20年間土木工事の現場で培ってきた技術と経験を生かし、世界一のオペレーターを目指す。

日本時間で3月15日に開かれる「キャタピラーグローバルオペレータチャレンジ」に出場する今井さん

同大会は、世界最大の建設機械メーカーである米キャタピラー社が、オペレーターのチャレンジ精神をたたえるため、2020年の第1回に続き3年ぶりに開催する。世界各国から1万人以上が申し込み、各地区の予選会などを経て、アジア、南北アメリカ、ヨーロッパの3か所で地域大会を実施。各地域の上位3人、計9人が世界大会に出場する。

今井さんは、約10人が出場した昨年9月の日本地区予選を1位通過し、同10月に埼玉県で開かれたアジア大会に出場した。アジア大会では、オーストラリアやフィリピンなどから集まった13人が、油圧ショベルなど3種の重機を使って、溝掘削や積み込みなどの種目に挑戦。タイムや正確さ、安全性の観点から総合ポイントを競い、今井さんが見事優勝を果たした。

アジア大会の種目を再現し、ミニ油圧ショベルを使って直径4cmの筒にポールを入れる技を披露

田中産業からは、前回の世界大会にもICT施工部次長の原田洋之さんが出場し4位となっている。2大会連続の世界大会出場に、同社の田中朗之常務(32)は「1961年の創業時から土工作業に力を入れ、技術の蓄積がある」と会社の強みを語った。

世界大会は、種目内容が現地で発表されることに加え、使用される機械3種のうち、一つは日本未発売で練習ができないと困難な状況の中、今井さんは経験者の原田さんからもアドバイスを受けながら、業務の合間にさまざまな想定で練習を重ねている。今井さんは「アメリカがホームでこちらはアウェーのイメージだが、それを覆すだけの経験と練習を重ねてきたつもり」と自信を見せ、「出るからにはアジアから、日本から、田中産業から1位を絶対取りにいきたい」と意気込んでいる。

今井さんは11日に出国し、日本時間で15日午前7時頃にチャンピオンが決定する予定。

世界大会出場者の紹介動画 今井さん編

記事参照元:上越タウンジャーナル

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