下割遺跡に“竪穴住居”があった可能性!縄文時代の遺跡調査で“生活の痕跡”発見

新潟県上越市で発掘が進められている縄文時代の遺跡が9月20日、報道陣に公開されました。料理のための炉も見つかり、竪穴住居があった可能性が出てきました。

高田平野のほぼ中央にあり、東西約950m・南北約750mに広がる上越市の「下割遺跡」。

地下4mまでの地層の中には、縄文時代から室町時代までの多くの遺跡が重なっています。

今年4月からの11回目の発掘調査では、約4000年前の縄文時代後期の遺跡を調査。9月13日には直径約60cmの石で囲われた炉の跡とみられるものが見つかり、ここに竪穴住居があった可能性が出てきました。

【県埋蔵文化財調査事業団 山崎忠良 専門調査員】
「よく見ると、石が赤っぽく焼けていたりするので、調理をしたりするときの炉の跡だろうと予想をつけて、この炉を中心としたところに竪穴住居があるかどうかを調査している」

また、炉の近くからは食事に使ったと見られる、おわん型の土器の破片も見つかっています。

【県埋蔵文化財調査事業団 山崎忠良 専門調査員】
「もしかすると、竪穴住居の跡があるかもしれないというと、こういうところ(上越地域の平野部)にも遺跡があったり、縄文人が活動していたという評価付けができるのかなと」

過去の調査では狩猟に使用する道具や祭祀に使った土偶などが出土している下割遺跡。

上越地域の平野部での縄文人の生活実態を解き明かすカギとなるかもしれません。

記事参照元:NST

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

three × 2 =