中間純益1億7000万円の黒字 こがね丸効果で 佐渡汽船
佐渡汽船が2日発表した2023年12月期の中間決算(連結)は、小木―直江津航路に4月末就航したカーフェリー「こがね丸」の輸送効果とその波及効果が観光事業にも及び、純利益が1億7000万円の黒字(前年同期は4億5000万円の赤字)となった。上期での黒字は8年ぶり。
22年3月、東北地方の公共交通企業などを傘下に置く「みちのりホールディングス」(本社・東京都)のグループ会社となり、「こがね丸」の就航はじめ佐渡汽船グループ全体の経営を見直した効果が現れ始めた形だ。
同社によると、1月から6月の旅客輸送人員は新潟―両津、小木―直江津の合計で49万2000人で、前年同期比22・5%増。自動車の輸送台数は9万2000台で同7・8%増。「こがね丸」の就航が輸送実績の改善につながった。5月、新型コロナウイルスの感染症分類が2類から5類に移行したことも追い風となった。
◇輸送客数昨年の2倍 小木―直江津航路
佐渡汽船の小木―直江津航路について、今年1月から9月までの旅客数が6万人で、前年の2倍以上に増えたことが分かった。上越市の関係者は「実績は好調に推移している」と話した。
記事参照元:上越タイムス電子版