農家の減収補てん求め補正予算組み替え動議 上越市議会 賛成少数で否決

上越市議会12月定例会最終日の2023年12月15日、今夏の高温による農業被害に対応する補正予算の組み替えを求める動議が提出された。市が農家の生産資材購入経費の一部を支援する補正予算を提案していたのに対し、宮越馨議員が減収補てんなどを行うべきとして動議を出したが、賛成少数で否決された。

減収補てんを求める動議は賛成少数で否決された

市は、収入保険や農業共済といった仕組みがあることを踏まえ、減収補てんは行わず、高騰する生産資材の購入経費の一部を支援する制度を提案。一方、宮越議員は農家の過去の平均収入額と本年度の収入見込み額の差額の50%を補てんすることを提案したほか、市が提案している生産資材の購入経費支援の上限額20万円の撤廃を求めた。

宮越議員は、新潟県の作況指数が95の「やや不良」と全国最低で、上越は93の「不良」と県内最低であることに触れて「上越市は全国で一番厳しい被害を被っている。まさに災害級の被害だ」と述べ、「隣の妙高市、ブランド米の産地である魚沼市も減収補てんを行っている」などと訴えた。

共産議員団の橋爪法一議員が「戦後農業史に残る大きな被害を受けた。行政の支援は一定の評価をするが、農家を救済すべく最大限の支援をすべき」として賛成討論を行った。

採決では、宮越議員(無所属)、橋爪議員(共産)、上野公悦議員(同)、平良木哲也議員(同)、滝沢一成議員(新政クラブ)、近藤彰治議員(同)、丸山章議員(同)の7人が賛成した。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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