直江津港にも被害 能登半島地震 佐渡汽船 走行路に段差確認

津波で発生した舗装の陥没。段差は最大で30センチ程度だ(5日)

上越市の佐渡汽船直江津港ターミナルは、フェリー乗船のため車両が走るレーンで舗装の陥没や隆起が起きている。1日の能登半島地震によるもので、最大30センチほどの落差ができた。ほかに駐車場の舗装に凸凹が発生している。

関係者によると、直江津港内の埠頭(ふとう)では、液状化現象とみられる被害が発生しているという。

5日視察した花角英世知事は「小木―直江津航路は3月に再び船が走る。機能復旧が急がれる。企業が利用している岸壁の後背地の被害も大きい。産業活動にも影響が出てくる」と所感を述べ「早急に対応が必要だ。まず被害の全体像を明らかにしたい」とした。

◇各港でも被害報告

佐渡汽船によると、直江津をはじめ各港で地震による被害が相次いで報告されており、対策チームを組織して県と連携し対策に当たっているという。同社は「直江津港の被害は大きいと聞いている。県と連携し、3月29日の運航開始に間に合わせたい」としている。

同社によると、2023年の旅客輸送人員は小木―直江津航路が7万1000人、新潟―両津航路が113万人の計約120万人で、コロナ前の19年以来4年ぶりに100万人を超えた。小木―直江津航路は今年も利用者増による地域経済活性化が期待されている。

記事参照元:上越タイムス電子版