上越市が通年観光計画案公表 総額49億円のうち春日山物産施設整備に21億円
新潟県上越市は2024年1月23日、中川幹太市長の看板公約である通年観光計画案を市議会に報告した。総事業費約49億円の内訳などが示された。
計画期間は2024年度から2030年度までの7年間で、春日山、直江津、高田の3か所を重点地域と位置付け、滞在交流型の観光地域づくりを目指すとしている。
事業費総額約49億円の地域別の内訳は、春日山が37億円、直江津が10億円、高田が2億円。
春日山では埋蔵文化財センター周辺に整備する飲食・物産などの観光拠点に21億円。直江津ではレールパークの鉄道遺産としての整備保全に5億4000万円。高田では浄興寺大門通り修景整備などに1億円のほか、まちづくり組織の検討、高田城枡形門の復元的整備の可能性調査研究などを行う。
3か所の重点地域のうち、春日山は「謙信公の春日山城」というコンセプトの下、春日山の杉を伐採して、現存する最古の写真(約100年前)の山城の姿にする。また、堀や土塁などからなる「総構(そうがまえ)」を復元するとしている。議員からは、史料が少なく復元的整備が困難な春日山城について、何らかの整備を求める意見や、インバウンドへの取り組みがほとんどないことを疑問視する意見などが出た=写真=。
市は1月26日からパブリックコメントを募り、年度内の計画策定を目指している。
記事参照元:上越タウンジャーナル