出産、育児DXで連携 上越市、「母子モ」と協定締結 手続きの電子化推進 省力化、バックアップに期待

上越市の「母子モ」トップ画面(母子モ提供)

母子手帳アプリ「母子モ」や自治体の子育て関連事業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に取り組む母子モ(東京都)と上越市は、妊娠・出産・子育て分野のDX化に関し連携協定を締結した。14日、母子モの宮本大樹・最高経営責任者(CEO)と中川幹太市長が協定書にサインした。

同市は母子手帳アプリ「母子モ」を導入し、出産・育児に関する情報や子育てに必要な施設の情報を発信している。母子モは乳幼児検診や小児予防接種におけるデジタル予診票の活用など、さらに市と電子化を進めたい考え。宮本CEOは「子育てに関する手続きは100を超え、多くの帳票が発生している。手続きをする側にとっても負担だが、処理する自治体職員にも電子化による省力化が必要。地震や水害による紙の母子手帳の紛失も想定される。電子化しておけば、親も自治体もバックアップ機能が期待できる」と利点を挙げる。

協定を締結した母子モの宮本CEO(左)と中川市長。協定書のサインはタブレット型パソコンで行われた

中川市長は「上越市を子どもを産み・育てやすいまちにするため、互いの資源を活用し、パートナーとして進めていければいい」と述べた。

母子モは2019年設立。女性向け健康情報サービス「ルナルナ」や音楽・動画配信サイト「music.jp」などを手がけるエムティーアイ(本社・東京都)の子会社。

記事参照元:上越タイムス電子版