園児の笑顔のために 真行寺幼稚園(上越市中央5)能登半島地震で被災した輪島市の幼稚園へ通園用ワゴン車寄贈 中戸園長ら届ける

寄贈するワゴン車が被災地に向け出発。園児たちが手を振って見送った(22日午前8時ごろ)

上越市中央5の真行寺幼稚園(中戸賢裕園長)は更新に伴い使用しなくなった通園用ワゴン車を、能登半島地震で被災した石川県輪島市の幼稚園に寄贈した。

ワゴン車は園児18人と運転手を含めた大人4人が乗車可能。いったん役目を終えた車両は売却予定だったが、能登半島地震の発生を受け、被災地支援のために寄贈することにした。同園は東日本大震災の際も宮城県石巻市の幼稚園に寄贈している。

寄贈先の和光幼稚園は、隣接する寺院本堂が地震で倒壊。ワゴン車も巻き込まれてつぶれてしまったという。石川県私立幼稚園協会を通じて同園への寄贈が決まった。

輪島市の和光幼稚園に到着したワゴン車(中戸園長提供)

中戸園長が22日、寄贈ワゴン車を運転し、輪島市へ。僧侶仲間の竹田耕貴さん(妙高市上堀之内、菓成寺)と井上寧さん(上越市南本町3、瑞泉寺)が伴走車で協力した。午前8時に園を出発する際は、園児が手を振って見送った。約4時間半かけて和光幼稚園に到着、車両を寄贈した。

中戸園長は「被災地の園児さんたちが笑顔になるお手伝いができたら」と語った。

記事参照元:上越タイムス電子版