上越市春日山町1の「春日山荘」3月末で閉館 高齢者の趣味活動支え50年
60歳以上の高齢者を対象に長年、趣味講座などが開かれてきた、新潟県上越市春日山町1の「春日山荘」が2024年3月31日で閉館する。上越市社会福祉協議会が運営する施設で、1975年の開館から約50年が経過し老朽化していた。
春日山荘は高齢者福祉のための施設として建設され、土地は上越市の所有。市が補助金を交付し、水彩画や書道、陶芸といった各種趣味講座が行われていたほか、浴室もあり、かつては日帰り入浴も行っていた。趣味講座は本年度は30講座あり、地元の春日地区をはじめ、13区などから通う受講生もいて、年間のべ約1万5000人の高齢者が仲間と趣味に親しんだ。
2024年4月1日に市の施設「市民いこいの家」(石橋1)がリニューアルオープンすることから、趣味講座は同施設に移転し、春日山荘は閉館する。30講座のうち26講座が市民いこいの家へ、4講座が高田西老人趣味の家(大貫2)に会場を移す。上越市社会福祉協議会によると、閉館後の予定は決まっていない。
上越市が本年度で策定する通年観光計画では、春日山荘の建物を解体し、春日山の観光拠点施設と一体的な施設を整備するとされており、具体的には2024年度に策定予定の観光コンテンツ計画で検討するという。
記事参照元:上越タウンジャーナル