上越市のパートナーシップ制度、もっと知って!市民ら「制度を広める会」立ち上げ 5月中旬に利用者が講演、利用しやすい雰囲気づくりへ
新潟県上越市が2月に導入した「パートナーシップ宣誓制度」の知名度を上げようと、市内の市民団体関係者らが「制度を広める会」を立ち上げた。5月中旬には当事者らによる講演などを行う。制度を利用しやすい雰囲気づくりを進めたい考えだ。
制度は性的少数者のカップルを自治体独自に認定するもので、上越市では市営住宅への入居申し込みや住民票の続柄の表記などができる。市によると、導入後2組が制度を利用した。
「広める会」は、男女参画を目指す市民団体などを中心に結成され、昨年制度導入を市に求めて署名活動も行った「制度を求める会」が元になっている。制度はできたものの、まだ市民への周知が十分でないとして、3月に「広める会」に衣替えし活動を始めた。
会は、賃貸住宅の契約や病院での面会などで夫婦などと同様に扱われるよう民間レベルでの理解促進も図る。5月には制度を活用した当事者を招き講演してもらう。多様な性の在り方を啓発するパレードの開催も今後検討するほか、市に対して理解を深めるような講座の開催も呼びかけていく。
4月4日に土橋の市民プラザで会合があり、今後の活動方針などを確認。阿部和子代表は「制度が作られても生かされなければ意味がない。制度の内容を市民に浸透させたい」と話した。
集会は5月12日午後1時半〜3時半。市民プラザで参加無料。問い合わせは阿部代表、090(5495)9524。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス