記念の初勝利で歴史 ホーム開幕戦3―0快勝 上越高サッカー部 プリンスリーグ北信越2部第3節

後半11分、佐藤宥來(右手前、背中)からの左CKを松澤煌成(中央)が高い打点のヘディングで合わせて先制点を挙げる

高円宮杯JFA、U―18(18歳以下)サッカープリンスリーグ2024北信越(2部)の第3節が21日、上越高人工芝グラウンドなどで行われ、今季北信越に昇格した上越高が富山第一セカンド(富山)に3―0と快勝し、同リーグで同校、上越勢としても記念すべき初得点、初勝利を挙げた。

これまで2戦、丸岡高(福井)に0―2、昨季1部の松本山雅FC U―18(長野)に0―4と敗れてホーム開幕戦を迎えた。大勢の地元応援を味方につけ、前半を0―0で折り返すと後半に攻勢。後半11分、DF佐藤宥來(3年、神奈川・エフスタジオ出)の左CKを、中央やや左で主将のMF松澤煌成(3年、上越春日FC出)がヘディングで合わせ待望の初得点。

後半30分にはMF小俣心臣(3年、神奈川・横須賀シーガルズ出)の右CKが相手DFのオウンゴールを誘い追加点。続く31分には相手のハンドの反則で得たPKを、FW南遥斗(3年、上越春日FC出)が冷静に決め3―0と突き放した。

ディフェンス陣もGK水野怜旺(2年、上越春日FC出)を中心に90分間、無失点で守り切り、試合終了のホイッスルを迎えた。

後半31分、相手の反則(ハンド)によるPKを南遥斗が決めて3点目

藤川祐司監督(36)は「上越地区にとっては初めてプリンスリーグの試合ができて、多くの皆さんに見ていただき、パワーを送っていただけたことがすごく力になった」と初勝利を喜び、「過去2戦は後半に押し切られる場面があったため、後半で仕掛けるプランが当たった。セットプレーの相手の立ち位置、守備の仕方は分析済みだったので、そこにうまく付け込んだ」と、後半だけで9本のシュートを放ち押し込んだ戦いを振り返った。

初得点を決め、チームを統率した松澤主将は「(初勝利は)めちゃくちゃうれしい。みんながしっかりとやることをやって、決めきるところを決めてとてもいい試合だった。自分の強みであるヘディングで決められてうれしい」と笑みを浮かべた。

チームとして北信越での戦いにも慣れ、「(プレスの)強度的に全然やれていると思う。守備面でもヘディングや競り合いをほぼ全部勝てた」と手応えを示す。「攻撃のバリエーションを増やして、もう少し相手コートでボールを動かして得点を決めたい」と改善点を見据えた。

3節を終え、1勝2敗、勝ち点3の6位(8チーム中)。この後も27日(対松本国際)、5月4日(対帝京長岡サード)とホーム戦が続く。いずれも午前10時30分キックオフ。

今季のチームの目標はプリンスリーグ北信越1部昇格と、インターハイと全国選手権の県予選で決勝進出に定めている。

◇ダンス披露し会場盛り上げ

○…上越高ダンス部メンバーがハーフタイムでパフォーマンスを披露し、観衆を沸かせた。ダンス部はコンテストやイベントへの出演のほか、試合会場で運動部などを応援している。この日は2、3年生で2曲を踊った。

部長の一人、長谷川結夢(ゆめ)さん(3年)は演技後、「上越でプリンスリーグは初めてと聞いているので、ダンスを踊れてうれしい。私たちの踊りで場を盛り上げて、試合に勝ってほしい」と話した。現在1~3年生の部員が36人いる。

ハーフタイムでダンスパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げたダンス部メンバー

試合後、応援団にあいさつする上越高メンバー

メンバーと共に勝利のラインダンスを踊り歓喜を分かち合う上越高控え部員

 

記事参照元:上越タイムス電子版