落語家の二代目林家木久蔵さんが田植え体験 上越市柿崎区の山あい集落で

落語家の二代目林家木久蔵さん(48)が2024年5月18日、新潟県上越市柿崎区の山あいの集落を訪れ、地元農家の指導で田植えを体験した。木久蔵さんは水が張られた田んぼに機械や手で苗を植えたり、住民らと昼食をとったりと、交流を深めた。

田植え機を操作する木久蔵さん(左)

木久蔵さんを招いた田植えはJAえちご上越はまなす支店(和田健一支店長)協同活動として行われた取り組み。木久蔵さんは過去に同支店主催イベントとして行われた落語会をきっかけに長年縁が続いており、2016年からコロナ禍を除き、同区で田植えと稲刈りを体験している。今年、木久蔵さんは友人2人と現地を訪れた。

「柿崎米をもっと広く知ってもらいたいし、今年もおいしく実って」と木久蔵さん

同区下牧地区の「いなか体験ハウス」前にある、地元町内会長の中村和彦さん(56)が所有する田んぼが会場となった。木久蔵さんは住民から指導を受け、田植えに取り組み、久しぶりに会う人たちと気さくに会話も楽しんだ。

手植えも体験した

木久蔵さんと現地を訪れた友人の一人、高畠宗一さん(54)は鎌倉市で4月にオープンした「おむすび庵」オーナー。木久蔵さんの紹介で、店で提供する米は柿崎産を採用したという。高畠さんは「(店で)米の評判がとても良い。柿崎の安心安全な米をこれからピーアールするため参加した。店内での米販売やポップアップストアなどがこれからできれば」と話した。

作業後には地域の食材を使った赤飯、タケノコ汁、煮物などが振る舞われ、木久蔵さんたちは「うまい」と笑顔を浮かべて味わっていた。

田植えと昼食を共にした地元農家らと(木久蔵さんは前列右)

稲刈りは9月中旬を予定している。木久蔵さんは「忙しい中、田植えに参加させてもらえることがありがたい」と感謝。父親で落語家の林家木久扇さん(86)も柿崎の米を日頃から食べているといい、「柿崎の米は10年くらい食べていて心からうまいと思う。中元や歳暮でも利用している。柿崎米をもっと広く知ってもらいたいし、今年もおいしく実ってほしい」と願った。

記事参照元:上越タウンジャーナル