令和5年度国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」 二本木駅でにぎわい創出 中郷区まちづくり振興会に認定証

関係者による記念撮影。岡田理事長(前列右から4人目)に認定証が授与された

無人駅の二本木駅を観光資源に活用し、地域活性化に取り組む「NPO法人中郷区まちづくり振興会」(岡田龍一理事長)が、令和5年度の国土交通大臣表彰「手づくり郷土(ふるさと)賞」の一般部門を受賞。24日、二本木駅構内で認定証授与式が開かれた。

同賞は、社会資本を生かして優れたまちづくり活動に取り組む団体を表彰するもの。38回目の令和5年度は全国から35件の応募があり、一般部門に13件、大賞部門に2件が選ばれた。

式にはえちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長、上越市の八木智学副市長、関係団体や地元企業など約30人が出席。国交省北陸地方整備局の信太啓貴企画部長はあいさつで「全国的に無人駅が増加する中、その活用の手本になる」と期待を述べた。

同振興会は2015年、えちごトキめき鉄道の開業に合わせ、無人駅である二本木駅を地域の新たな観光資源にする取り組みを開始。

16年にはスイッチバックがある駅としての知名度を生かし、喫茶「さとまるーむ」を駅舎内の空きスペースに開設。地域住民や観光客らの憩いと交流の場となっており、現在は年間4000人以上が利用する。

また地域の活動団体と連携し、鉄道まつりの実施やリゾート列車「雪月花」運行時のおもてなしなどで地域活性化に寄与している。

岡田理事長(48)は「受賞を糧に、この先10年、20年と価値ある、魅力あるまちづくりをめざして活動にまい進したい」と決意を述べた。

記事参照元:上越タイムス電子版