「茅の輪」くぐって無病息災願う 上越市北本町2の陀羅尼八幡神社 神事は6月30日

新潟県上越市北本町2の陀羅尼八幡神社(足利浩之宮司)境内に、カヤで作った直径2mの「茅の輪」が今年もお目見えした。茅の輪をくぐって1年の残り半年の無病息災を願うもので、2024年6月30日に行われる「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の神事に合わせて設置した。今年は7月6日まで設置される予定。

陀羅尼八幡神社の茅の輪

「大祓」は6月、12月の末日に宮中をはじめ、全国の神社で行われる日本古来の伝統行事。半年の間、知らず知らずのうちに身についたさまざまな罪やけがれを払って清める神事で、カヤで作った輪をくぐるとけがれや疫病が払われるとされている。同神社での設置は今年4年目となり、毎年この時期には地元のみならず県内外から多くの人たちが参拝に訪れている。

地元のみならず県内外から多くの人たちが訪れる

茅の輪の設置は同神社の氏子町内となる北本町2・3、幸町、栄町の氏子総代と有志の計約10人が取り組んだ。茅の輪となるカヤは稲田橋近くの関川河川敷で刈り取ったものを使った。カヤを束にしてひもで縛り、くぐる大きな輪を作ったほか、竹で作った土台に茅の輪としめ縄、看板を取り付けるなどして完成させた。

氏子総代らが作業にあたった(6月8日午前)

幸町氏子総代の山崎恵二さん(72)は「半年のけがれを茅の輪をくぐって払い、無病息災、家内安全などを願って」と話している。

長野県の下諏訪町から上越市へ観光で訪れた40代の夫妻は「寄ったところで(陀羅尼八幡神社の)写真を見たので来てみたらこんなに素敵なところだった。茅の輪を目当てにきたが、ちょうど今日設置されたと聞き、くぐることができ良かった。平和を願った」と話した。

境内の階段には竹製の手すりも取り付けられた

7月中旬までは玄関や家の中の壁や柱にかけてまつる茅の輪をかたどった「茅の輪守り」を300円で頒布している。

茅の輪守りは300円で頒布

6月30日は夏越の大祓の神事

6月30日には「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の神事が執り行われる。当日は30日に合わせて食べる生菓子「水無月」(2個セット400円)、わらび餅(300円)が販売される。同市仲町3の多賀茶焙煎所内「あん味堂」で作られ、いずれも50パック限定。

30日に50個限定で販売されるあん味堂の水無月

参拝可能時間は午前7時から午後6時まで。境内や神社隣に駐車場もある。問い合わせは陀羅尼八幡神社025-523-6408

 

記事参照元:上越タウンジャーナル