県内初の土屋根 市民団体が竪穴式住居を復元へ
上越市中郷区にあった竪穴式住居の復元作業が始まってから1年が経ち、屋根を取り付ける作業が15日(土)に行われました。
作業をしているのは、縄文文化の発信をしている市民団体「縄文学校」です。中郷区では縄文時代の遺跡が70か所以上見つかっていて、「縄文学校」が竪穴式住居の復元を去年6月から始めました。
大きさは直径およそ5メートル、高さ2.5メートルです。作業を始めてから1年が経ち、いよいよ屋根の取り付けが行なわれした。「縄文学校」のメンバー8人が屋根の骨組みにスギの皮を敷いて縄で固定していきます。
続いて水を含ませた土をかぶせていきます。屋根はこれまでかやぶきが主流とされていましたが、30年ほど前の調査や研究で、土をかぶせていたことが明らかになっています。「縄文学校」によりますと、この方法で復元されるのは、県内で初めてだということです。
縄文学校 博田純 代表
「縄文の竪穴式住居といういと皆さんは、かやぶき屋根だと思っている。土屋根だと思い、かぶせている。それがポイント。雨露を防ぐ。夏涼しくて、冬暖かい。そういう効果があると思う。土屋根にすると自然に草が生えてくる。すると丈夫になる。雨が降っても大丈夫」
復元作業は7割ほど進みました。完成は8月の予定です。
博田代表
「(住居づくり)とにかく面白い。楽しい。(今後)炉を作って煮炊きする。いろり。当時と同じものを作りたい。完成したら『このようにできた』とお披露目をしたい」
記事参照元:上越妙高タウン情報