市民を侮辱…何がまずいのか分かっていないのでは…新潟上越市・中川幹太市長の発言に失望、怒りの声 釈明で「高卒でも市の部長になった人もいる」すぐさま訂正
新潟県上越市の中川幹太市長は6月18日、企業誘致を巡る市議会での答弁で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」と発言した。中川市長の発言について、市議会議員から失望や怒りの声が上がった。
市長への一般質問で問題発言を受けた丸山章市議は「市民に対する侮辱であり、残念の一言だ。普通出てこない発言で謝罪は当然。本意に反して言葉が出たのなら、もう少し思いを丁寧に説明すべきだった」と批判した。
市長は就任翌年の2022年、若手商店主との語らいの場で「直江津には商店街がない」と発言し、抗議を受けて謝罪するなど失言と謝罪を繰り返してきた。それを念頭に「謝っていても本当の反省がないのでは」との見方も示した。
「絶対に許せない発言だ」として問責決議案を提出した宮越馨市議は「市民をばかにする発言で辞職に値する」と語気を荒らげた。
市長は本会議終了後、報道陣に囲まれ、発言について釈明した。その中で市役所内の高卒人材について問われ「市役所では高卒でも部長になった人もいる」と発言。すぐに市職員から「でも、という言い方は間違っている」「発言を訂正してください」と言われ訂正する一幕もあった。
上越市の幹部の1人は「発言の何がまずかったのか分かっていないのでは」と頭を抱えた。
記事参照元:新潟日報デジタルプラス