「頭のいい人だけが来るわけではない」化学メーカーに中川市長が不適切発言-議会で謝罪と弁明
18日の市議会での答弁の中で、上越市の中川幹太市長が市内に工場がある化学メーカーについて「高校卒業レベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない」と発言。指摘を受けて謝罪しました。
■議会後の市長
「昨日の不適切発言については、弁解の余地はありません。たくさんの方に、ご心痛とご迷惑をおかけしたことについて深くお詫び申し上げます。」
19日午後、取材に対しこう述べた中川市長。市議会では19日も発言への批判が相次ぎました。上越市によりますと、中川市長は18日の本会議での企業誘致に伴う人材獲得に関する答弁の中で、市内に工場がある化学メーカーの名を挙げ「従業員3000人のうち研究開発職は270人でそれ以外は工場勤務。高校卒業レベルであり頭のいい人だけが来るわけではない」と発言しました。
市議から発言を問題視する声が出ると、市長は発言を撤回して謝罪。その後、問責決議案が出されましたが、賛成少数で否決されました。
■議会後の中川市長
「高校卒業の皆さんは地元密着の企業や工場など、上越の経済にとっては非常に大事な基盤なので、この人たちを卑下する内容では無いと思っている。この考え方は変わっていないが、表現方法として間違っていた部分があったと思っていて、言い方の部分で反省して変えていかないといけない。」
■宮越馨市議
「何でそういうことを言うか。市長たるものが、資質はもうとんでもない。これは辞任に値する。」
中川市長は、進退について「任期満了まで頑張りたい」と話し、化学メーカーに謝罪する考えを示しています。
2024年6月19日放送時点の情報です。