[新潟上越市長・高卒者蔑視発言]中川幹太市長が再び釈明も混乱続く 「上とか下とかではないと考え改める」、職員がこの発言も訂正→市長「発言方法間違えた」

市役所で報道陣の取材を受け、釈明した上越市の中川幹太市長=19日、上越市役所

新潟県上越市の中川幹太市長が6月18日の市議会一般質問の答弁で、工場で働く高校卒業者に対して差別と受け取られかねない発言をしたことについて、19日に市役所で報道陣に釈明した。主なやりとりは次の通り。

-発言の意図は。

「高卒者は地元で大いに活躍している。卑下する意図はなかった。人材確保と企業誘致を同時に進めるという中で不適切な発言が出てしまい反省している」

「研究職など専門性の高い人は市外から来る可能性は十分あるが、工場勤務者は地元で獲得しないといけない。市議が企業誘致すれば人材を確保できると言ったので一概にそうではないという意味だった」

-学歴差別では、との指摘もある。

「(工場を誘致すれば)頭のいい人が来るわけじゃないと言ったが、多種多様な人材が必要だという意味で発言した」

-失言が繰り返されている。

「考え方を改めないといけない」

-どういう考えをどう改めるのか。

「表現方法が非常に失礼だった。多種多様な人材が必要で上とか下とかではないということを改めたい」

-高卒者を下に見ていたのか。

「そういう意味で考えを改めていかないといけないと思っている」

(臨席の市職員が「今のはちょっと違いますよね」と発言)

「さまざまな職種の人がいないといけないということだ。多種多様な人がいないとなりたたないというのはこれまでも同じ考えだ。発言方法を間違えた」

-今の説明だと表現の問題ということになる。

「誠心誠意反省しながら今後も進みたい」

-説明になってない。

(職員から取材の一時中断の申し出があり、市長が2分間職員と協議)

報道陣の取材を一時中断し、市職員と答弁について打ち合わせする上越市の中川幹太市長=6月19日、上越市役所

(再開)

「高卒者の人が上越の産業の基盤になっていることを否定するつもりは前からなく、考え方は変わっていない。表現方法についての考え方を間違えていた。きちんと考えを整理しながら表現したい」

記事参照元:新潟日報デジタルプラス