卓球アジアユースU15男子、新潟ゆかりの14歳2人が躍動!川上流星さん(村上市出身)と吉田蒼さん(上越市)団体で優勝、シングルスでも活躍 11月の世界大会へ

卓球のアジアユース選手権大会で活躍した川上流星さん(左)と吉田蒼さん=中国・重慶市(日本卓球協会提供・写真は2枚を1枚に加工)

中国・重慶市で開催されたアジアユース卓球選手権大会で、新潟県村上市出身の川上流星さん(14)と上越市の吉田蒼さん(14)が共に日本代表として出場し、15歳以下の男子団体で優勝した。シングルスでも川上さんが準優勝、吉田さんが3位と活躍。幼い頃から競い合ってきた2人は11月の世界大会の切符も手にし「アジアの強豪国に勝てたのは大きな自信になった。世界大会でも優勝を目指したい」と喜びを語る。

川上さんは、小学6年まで新発田市の新発田ジュニア卓球クラブに所属。現在は神奈川県の木下卓球アカデミーに転じ、国内トップクラスの選手と練習に励む。

吉田さんは、柏崎市の卓球チーム「ネクサス」で高校生や社会人に交じって腕を磨き、ネクサスの練習が休みの日も上越市内で自主練習を重ねている。

2人は小学2年ごろから県内大会で顔を合わせ、意識してきた間柄。2024年4月に千葉県で開催された選考会で共に派遣基準の4位以内に入り、日本代表入りを決めた。

アジアユース選手権は7月6日までの1週間行われ、中国や台湾、韓国などから15歳以下の男子シングルスに58人、団体は14チームが出場した。

団体戦は準決勝で強豪中国と対戦。1番手の川上さんと2番手の選手が敗れ、3番手の吉田さんにプレッシャーがかかったが「自分の力を出すだけ」と冷静にプレー。接戦を制し、4番手として再び出る川上さんにつないだ。「流れに乗れた」と、川上さんも接戦を粘り勝ちし、日本は強豪中国を3対2で破った。決勝も勢いそのままにイランを3対0で下し、優勝した。

シングルスでは、準決勝で川上さんと吉田さんが対決。4対2で川上さんが決勝に駒を進めた。決勝の相手は団体で対戦した中国の選手。「もう一度勝つ」と意気込んだものの及ばなかった。

11月にスウェーデンで世界ユース選手権があり、川上さんは団体とシングルス、吉田さんは団体でそれぞれ出場する。

川上さんは「シングルスで優勝を逃した悔しさが大きい。世界ユースで雪辱を果たす」と意気込む。吉田さんは「初めての国際大会だったが緊張せずに楽しめた。アジアユースで得た自信を糧に、今後も国内外の大会で自分らしいプレーをしたい」と語った。

記事参照元:新潟日報デジタルプラス