不適切発言“連発”の中川幹太上越市長、議会で具体例10件を自ら説明 追及受けるも辞職は否定

新潟県の上越市議会9月定例会が9月26日に閉会した。一般質問では、議会の辞職勧告を事実上無視した中川幹太市長に反発して質問をボイコットした市議がいた一方、過去も含めて市長の不適切発言を厳しくただす市議もいた。追及された市長は10件の具体例を挙げて自ら説明。市議からは引き続き辞職を求める意見のほか、市長に厳しい姿勢で臨む声が上がっている。

【一覧表】

市長の不適切発言を巡っては、

9月20日の一般質問で市議が「いつ、どのような発言をしたか列挙できないのか。一つ一つ反省しているなら記憶に残っているのが普通だ」と追及。当初は明確に答えなかった市長だが、市議が何度も質問すると10件の発言について説明した。

中川市長は 「市民の意見を一つ一つ丁寧に受けとめながら職責に当たりたい」と辞職を否定。9月定例会では2日の本会議で不信任決議案が否決されたが、市議会では辞職を求める声がくすぶっている。

ある市議は「市長への厳しい質問は今後も続くだろう。市民生活に関わる予算は賛成するが、市長肝いりの政策は進められないのでは」とけん制した。

市長が10件の不適切発言を説明したことについて、市秘書課は「反省を生かすため、市長と確認しながら過去の不適切発言や誤解を招く発言も含め整理した」としている。

記事参照元:新潟日報デジタルプラス