紫金山・アトラス彗星 地球接近で撮影成功 吉川区の井部さん 12日以降も観望チャンス

紫金山・アトラス彗星(1日午前4時48分、吉川区の農道で撮影。井部一博さん提供)

紫金山・アトラス彗星(すいせい)が地球に接近している。吉川区西野島の井部一博さん(71)は1日早朝に同彗星を撮影。10月中旬以降にも観望できる機会がある。

同彗星は昨年1月に中国の紫金山天文台が発見。同年2月に小惑星地球衝突最終警報システム「アトラス」が確認し、名付けられた。最接近は日本時間13日で、地球と約7100万キロまで近づく。

井部さんは1日午前4時48分、吉川区の農道から東の空を通過する彗星を撮影。長く伸びる彗星の尾を捉えた。

国立天文台ホームページによると、次の見頃は12日から15日にかけて。午後6時過ぎ、西の空をごく低い地平高度で通過する。明るさは1・5等~3等と予想され、肉眼で見えることが期待される。上越で観望する場合、海岸部で周囲が暗い場所が、西の空に障害物がなく、よく見える可能性がある。16日以降は地平高度が上がるが、2~4等と暗くなっていく。

井部さんは「肉眼で彗星が見えるのは何年かぶり。ぜひ楽しんでほしい」と話している。

記事参照元:上越タイムス電子版