デザイン性と強度を両立 「橋梁模型製作コンテスト」で上越総合技術高校チームが優秀賞
全国の大学生や高校生などが参加する「橋梁模型製作コンテスト」で、県立上越総合技術高校の生徒のチームが最優秀賞に次ぐ「優秀賞」に輝きました。
これが「優秀賞」に輝いた作品、「越櫻橋(えつおうきょう)」です。全長64センチ、幅10センチ、高さ14センチ、重さは195グラムです。橋には、高田城址公園をイメージしたサクラがデザインされています。
作ったのは、土木防災科の3年生、山﨑煌夏さんと滝澤元さんの2人のチーム、「TWO THE TOP」です。
山﨑煌夏 さん
「最優秀賞を取れなかったのは残念だが、満足のいく結果で『よし!』と思った」
滝澤元 さん
「最後まで呼ばれなくて最優秀賞あるのでは!?と思った」
このコンテストは日刊建設工業新聞社などの主催で、若者に技術を磨いてもらい、目標意識を高めてもらおうと毎年開かれています。ことしは学生部門に全国の大学や工業高校などから39チームがエントリーしました。2人は、課題研究としてコンテストに挑戦し、ことし6月から制作を始めました。完成までに4回試作し、試行錯誤してきました。
山﨑煌夏 さん
「橋のアーチ部分を曲げるところを気をつけた。アーチを加えることで強度とデザイン性をよくすることができる」
滝澤元 さん
「(下部の)側面を高くして強度を上げた。部材を縦に使うことで、横に使うよりも強度が上がった。荷重に耐えるため継ぎ目をバラバラにして、一点にかかっても割れないようにした」
コンテストでは30キロの荷重に耐える荷重試験があります。試作段階では2度失敗していて、2人にとってはこれが最大の難関でした。しかし、本番では見事1分間、荷重に耐えることができクリアしました。
審査では橋の下の構造を箱型にして強度を高めたほか、三角形のトラス構造としなやかなアーチ構造を組み合わせ、全体のデザインの美しさと強度を両立させたところが高く評価されました。山﨑さんと滝澤さんは、すでに県内の建設業界へ就職が内定しています。
山﨑煌夏 さん
「チームワークや2人で作業をしているので、コミュニケーションが大事だと思った」
滝澤元 さん
「橋の構造を学んできた。(将来は)橋の維持管理に携わる。構造を理解しているので生かせる」
※ご覧の記事は、2024年12月10日 JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
記事参照元:上越妙高タウン情報