棚田米PR動画 4月にHPで公開 『日本一の棚田』『豊かな雪解け水』 上越市が制作

PR動画の一場面。海外展開を見据え、英語字幕版も制作した(上越市提供)

上越市は同市内の棚田で栽培した「棚田米」をPRする動画を制作した。4月4日から市ホームページで公開する。

動画は「『日本一の棚田』で『豊かな雪解け水』に育まれた至高の棚田米」をキャッチフレーズとし、市内の複数箇所の棚田の空撮映像や農作業の風景、炊き上がったご飯などの映像を2分41秒にまとめた。農業に根差した伝統行事や、学びに役立てられている場面なども入れ、棚田米の魅力や取り巻く環境、文化をPRする。

棚田米を発信する道具として動画の必要性を訴える声が農業者などから上がっていたことや、首都圏での同市産棚田米の認知度が不足しているといった課題があることから、動画制作に着手。農業者や流通事業者、上越市地産地消推進の店などで構成し、2023年11月から24年8月まで活動した棚田米販売促進戦略プロジェクトチームが出したアイデアが動画内容に反映されている。

動画のシーンを使ったポスターも制作

27日に春日謙信交流館(同市春日山町3)でプロジェクトメンバーを対象とした上映会を開き、完成した動画を披露。メンバーからは「(棚田に)行ってみたい、という人が出てくるのでは」「さまざまな場所が入っていてとても良い」といった喜びの声が上がった。

映像は農業者や農業団体への貸し出しを行い、販売会などのイベントで上映なども行う。また動画内のシーンを使用したポスターを制作。400枚を発行し、市内施設に掲示するほか、イベント用の貸し出しも行う。

同市の佐藤誠司農林水産部長は「積極的に活用し、魅力発信や販路開拓につなげていきたい」と語った

記事参照元:上越タイムス電子版