神林選手(上越高出)単連覇、団体・複準V 実習の合間縫い練習重ね好結果 全国専門学校卓球選手権大会

シングルス2連覇を果たした神林選手(母校の上越高で)

専門学校生の卓球全国大会「第40回記念全国専門学校卓球選手権大会」がこのほど、東京・駒沢オリンピック公園屋内球技場で行われ、十日町看護専門学校の神林あゆみ選手(19、上越高出)が女子シングルスで2連覇、同団体戦、ダブルスで準優勝に輝いた。前年の3冠には及ばなかったが、今年も好結果を残し、高校の恩師らに報告した。

3年制の同校には昨年度、卓球経験のある県内の女子4人が入学してチームが発足し、本年度も1人加入。授業や実習などが忙しくなる中、合間を縫って練習してきた。

シングルスは予選リーグ、決勝トーナメントの5試合を全勝。決勝は愛知県の選手を3―1と制した。団体戦とダブルスも前年覇者として勝利を重ねたが、強化しているという愛知県のチームやペアに敗れた。

「団体戦とダブルスも2連覇を狙っていたので悔しいが、実習が忙しく、昨年より練習量が減る中、シングルスで2連覇できてうれしい。3冠を取っていたので簡単に負けられないプレッシャーが大きかった。勝ちたい気持ちと高校の丸山(輝美)先生、小林(竜人)先生、十日町市卓球協会の皆さんの応援に応えたいと思って一生懸命頑張った」と振り返った。

十日町看護専門学校のメンバー。右端が神林選手(提供写真)

3年生となる来年度は実習や国家試験の勉強が忙しく大会には出ない予定で、本年度が集大成の場だった。「最後という思いがある中、チームのメンバーと楽しんで試合ができた」と笑みを見せた。

上越高卓球部の顧問、丸山教諭(55)は「実習などの忙しい中を縫って出場し、今年も優勝したのは素晴らしい。後輩たちの刺激になる」、小林教諭(31)は「高校でのつらい練習や大会での悔しい思いを乗り越えたから、今がある。人一倍卓球と向き合っていた」とそれぞれ賛辞を贈った。

神林選手は小猿屋小5年から上越ジュニアで卓球を始め、直江津東中―上越高で活躍した。今後は「趣味として気分転換に続けたい」と話している

女子ダブルス戦でサーブする神林選手(中央)(提供写真)

記事参照元:上越タイムス電子版