技能グランプリ入賞を報告 中川市長表敬訪問 大会で熟練の技術 磯貝清英さんと山岸翔さん

磯貝さん(右)と山岸さん(左)が中川市長を表敬訪問。入賞を報告し、次回への意欲を語った

「第32回技能グランプリ」(厚生労働省など主催)が2月に福岡県北九州市で開かれ、本県代表として畳製作部門に出場した磯貝畳店(上越市中央5)の磯貝清英さん(54)が銀賞を、建築大工部門に出場した山岸建工(同市平成町)の山岸翔さん(31)が敢闘賞を受賞した。

同大会は全国の熟練技能者が技を競い合う場として、昭和56年度から毎年、平成14年度から隔年で開かれている。今大会には30職種379人が出場。本県からは6職種8人が出場し、磯貝さんと山岸さんを含む5人が入賞した。

2月24日の大会畳製作部門に出場し、全国の熟練技能者と技を競い合う磯貝さん(手前、提供写真)

磯貝さんはこれまで7回出場し5回入賞。銀賞は平成30年に次いで2回目となる。畳製作部門では制限時間内に一定量の畳を手編みする方式で審査。今回は大会中、腕にダメージを負うハプニングがあったが、慎重かつ冷静な判断で時間内に完成することができたという。「1位である金賞まであと一歩。職人技を磨き続けたい」と抱負を語った。

山岸さんは大会初出場。過去の大会では父が建築大工部門で金賞を受賞しているという。今大会では2日間の日程でお堂をモチーフにした建築模型を作製。「大会では課題図はあるが造り方は自由。(次回は)時間配分など余裕を持ち、練習通りの作業を本番でできるよう努めたい」と話し、親子2代の金賞にも意欲を見せた。

2人は9日、中川幹太市長を表敬訪問し入賞を報告。中川市長は「努力の積み重ねが本物の実力になる。これからも頑張ってほしい。市としても技術が次代に継承されるよう力を尽くしていきたい」と述べた。