今と昔 比べてください 観桜会のはじまりとその時代

第100回高田城址公園観桜会に合わせ、観桜会がはじまった頃のポスターや絵図などの展覧会が、上越市立歴史博物館で始まりました。

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展覧会は、観桜会が始まった100年前の雰囲気や人々の熱気を知ってもらおうと開かれました。会場には、観桜会の過去のポスターをはじめ当時の新聞記事や絵はがきなど59点が展示されています。

こちらは目玉のひとつ、昭和10年にイラストで描かれた第10回観桜会のポスターです。

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着物姿の女性は昭和初期の風情ですが、後ろのボンボリやお堀の手漕ぎボートは、今も変わらない風景です。

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こちらは、第1回観桜会が開かれた大正15年の高田の絵図です。

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高田城址だけでなく寺町通りにもサクラが並んでいたことが分かります。また高田駅は停車場、駅前には知命堂病院や、いずもや呉服店、本町3丁目には一三九銀行、通称「いっさんく銀行」がありました。

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歴史博物館の小川陽子学芸員は「サクラが当時どこにたくさん咲いていたか、どんな建物が建っていたか。街の様子、歴史が分かる。」と話しています。

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会場には昭和初期から中ごろにかけての絵はがきや個人が撮影した写真も展示されています。中には、今はない厚生南会館や今も同じ場所に立つ魚籃観音が写っています。

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小川さんは「展示を見た後は、観桜会場を歩いて、昔と変わったところ、変わらないところを見比べながら散策してほしい。」と話していました。

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歴史博物館では、これまで観桜会に関連した展覧会を開いてきましたが、今回は第100回を記念して観桜会に特化した内容にしました。

展覧会「観桜会のはじまりとその時代」は、ことし6月15日まで高田城址公園にある上越市立歴史博物館で開かれています。開館時間は観桜会期間中は無休で、午前9時から午後7時まで。観桜会が終わると午後5時までです。

同時開催は「御所参内・聚楽第行幸図屏風」です。

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歴史博物館の屋上は、お花見スポットとしても有名です。開館時間内であれば無料で利用できます。

なお、会期中は一般車両通行規制のため、公共交通機関の利用を呼びかけています。

 

記事参照元:上越妙高タウン情報