板倉区の市営バス、4月から予約型コミュニティバスに転換 停留所数倍増し区内全域巡る

板倉区で4月に導入される予約型コミュニティバスの車両=上越市板倉区針

新潟県上越市は利用者が低迷している板倉区の市営バス2路線を3月末で廃止し、代わりに予約型コミュニティバスを4月1日から走らせる。停留所を30カ所から63カ所に増やして区内全域を巡るようにし、予約に合わせてルートを設定することで利便性を高めた。半年間は実証運行とし、利用状況を見ながら10月に本運行へ移行する方針だ。

板倉区では中心部と山間部を結ぶ「上関田線」と「山寺薬師・菰立線」の2路線があるが、路線維持の基準を下回ったことから、上越市などはバス路線のあり方を再検討していた。

新たに導入する予約型コミュニティバスは10人乗りのワゴン車2台を使い、元日を除く午前6時30分〜午後7時30分に運行。運行事業者は頸城ハイヤー(上越市)に決まった。

停留所は市営バスの30カ所に加え、地域住民から要望が寄せられた板倉コミュニティプラザ前など33カ所を新設した。板倉区外へ向かう場合は別路線に乗り換えてもらう。

運賃は大人300円、中学高校生200円、小学生100円、未就学児無料。利用する1時間前までに電話などで予約する。

上越市交通政策課の勝山浩幸副課長は「実証運行で上がった課題を改善して本運行につなげ、利用者数を増やしていきたい」としている。

記事参照元:新潟日報デジタルプラス