74年の歴史に幕 直小に統合 上越市立古城小閉校式

伝統胸に新たな歩み 思い出振り返り記念碑除幕

上越市立古城小(保坂修校長、児童21人)は来年春に同市立直江津小に編入統合する。21日に閉校記念式典を行い、学校の歴史を振り返り、閉校記念碑の除幕を行った。

おそろいのTシャツで太鼓の演奏を披露する全校児童

 同校は昭和23年、直江津第二小として始まり、同25年に古城小に校名を変更。同52年に現在の校舎が竣工した。校舎は上杉氏の後に越後に入った堀氏が築いた福島城の跡地にあり、平成25年に校舎内に「福島城資料館」が設置されている。児童数の減少で複式学級になっており、元が一緒で同じ直江津中校区の直江津小に統合することとなった。

 中川幹太市長は「小学校をよりどころに結ばれた地域の絆が子どもを育んできた。来年度から新しい学校のみんなと手を取り合って歴史を作ってください」と式辞を述べた。

 閉校記念事業実行委員会の柳澤啓一実行委員長は「地域の明かりが消える感じがする。74年間子どもたちを育ててくれた古城小に感謝したい」、保坂校長は「予測が困難な時代に、古城小の教育精神を受け継いでいってほしい」とあいさつした。児童は名立太鼓連中の金子健竜さんに指導を受けた太鼓「古城鼓童子」を力強く演奏した。

 閉校記念碑は敷地内の50周年記念碑近くに設置され、裏面には飯塚裕前校長が書いた校歌の歌詞が刻まれている。児童代表として除幕を行った平田美璃愛さん(6年)は「母校がなくなるのは悲しいけど、記念碑が思い出と一緒に残ってくれる。伝統を胸にこれからも歩み、またこの場所に集まって思い出を語り合いたい」と思いを話した。

除幕された閉校記念碑

記事参照元:タイムスLite

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