選挙に疑念、影響 市長選で誤指導 検証結果を確認 上越市選管臨時会

上越市選挙管理委員会(池田明委員長)は10日、市役所で臨時会を開いた。同市長選(10月31日投開票)の1陣営の確認団体が選挙戦期間中、同選管の誤った指導により公選法違反疑いのビラやポスターの作製、配布・掲示を行った事案の検証結果について協議、確認した。

 検証作業は、第三者的な立場での検証が必要と判断した市選管から要請を受けた市長部局が実施。今回の事案により「市民に公正であるべき選挙活動に疑念を抱かせ、各候補者および関係者による選挙活動に影響を生じさせたことは否めない」とした。

 誤指導の原因は、市選管担当者が関係法令に対し理解・認識不足だった上で、市選管内の情報共有や県選管への確認をせず自己判断で確認・指導を行ったことに加え、組織としての対応(決裁)がなかったことによるものとした。

 改善策として、市選管事務局職員が関係法令を習熟すること、自己判断でなく組織として確認した後で対応すること、市選管で判断のつかない事案は県選管に確認するとともに必ず文書で記録、組織内で情報共有(決裁)することなどを挙げた。

 臨時会では委員からチェック体制の不備に対する指摘、情報共有の徹底を求める声などが上がった。市選管の渡邉守事務局長は「これらの改善策は、本来であれば当たり前のことだが、こうした課題が事務局内にあったことは明らか」と陳謝。今後の改善に努める一方、市長選の各立候補者や関係者にあらためて謝罪し、関係職員の懲戒処分などを別途検討していく考え。

記事参照元:タイムスLite

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