高齢者施設の面会室整備など 一般会計4億484万円を追加 上越市

上越市の中川幹太市長は30日、定例記者会見を開き、市議会6月定例会(7日開会)に提出する議案などを説明した。一般会計は4億484万円を追加し、補正後の本年度予算額は983億6169万円。

 主な議案は、上越五智養護老人ホームに勤務する支援員の処遇改善に要する経費を増額し、県の新型コロナウイルス感染症対策施設整備事業費補助金の内示を受け、高齢者施設など4施設の家族面会室の整備に要する経費を増額する。

 また、60歳以上および基礎疾患のある人への新型コロナウイルスワクチンの4回目接種などの経費を増額。空き家の利活用の促進に向け、新たな空き家情報バンクのホームページを開設し、登録する物件の充実を図るため、新潟県宅地建物取引業協会が実施する現地調査などに対する負担金を増額する。

 施設管理では大潟区の鵜の浜人魚館の屋上防水工事、名立区のうみてらす名立の直流電源装置の更新に要する経費を増額する。

 新型コロナに関し、国の地方創生臨時交付金を活用した市独自の総合的な対策も現在検討を進めているとし、「関連の補正予算について6月定例会での追加提案を視野に早急に対策を取りまとめる」と話した。

中川市長が定例記者会見で、6月議会の提出議案などについて説明した

 また、予算規模を拡充して募集を行った市住宅リフォーム促進事業について、5月18日に前期の受け付けを終え、当初見込みを上回る約1500件の申請があり、申請書類の審査を経て抽選会を実施することを説明した。

これからも協力体制 花角氏の県政評価 中川市長

 中川市長は記者会見で、花角氏の知事再選について、「花角さんが財政を立て直しながら、これからの時代を見据えて県政を行っていることが県民、上越市民に評価されたのかなと思っている。これからも県政と市政が前に進んでいけるように協力体制をつくっていきたい」と話した。

 中川市長は現職の花角氏を支持し、応援に回った。開票時には新潟市の陣営会場を訪れ、花角氏と会話。「遠くから来ていただきありがとうございましたと言われ、グータッチを2回させていただいた」という。

 花角氏支援の考えについてあらためて問われ、「花角さんが将来的には原発はなくしていくもの、未来のエネルギーについて持続可能なものと示した方向性が(私と)違うところはなかった」と説明した。

 同市長の支援者には野党系支持の人も多くいる中で花角氏を応援した点については、「(花角氏の)周りで応援している方には自民党、公明党、国民民主党などが入っていたが、ご本人は県民党とおっしゃっている。政党とかよりも、現実的なところを判断し、応援した」と話した。

 一方で、今夏の参院選新潟選挙区については「(立候補を予定している)どちらの方も応援しない。国政選挙であるので、政党によらない、ある意味市民目線から判断してどちらにも関わらないのが妥当と思っている」と自身の考えを示した。

記事参照元:タイムスLite

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

13 − 3 =