上越市議会 鈴木市議関連陳情審査 3件不採択も厳しい意見 石田議長「責任持ち行動を」

上越市議会の議会運営委員会は9日、同市議の鈴木めぐみ氏(政新ク)に関する市民からの陳情3件を審査し、いずれも不採択とした。

 陳情は(1)鈴木氏の辞職勧告決議(2)懲戒処分規定等の制定(3)市議のコンプライアンス問題について市議会が議会基本条例の定めに従い説明責任を果たすこと―を求めるもの。

 いずれも鈴木氏がSNSに投稿した焼き芋と、同氏が運営する食堂での食料提供についての内容、法令違反との指摘を受けた後の対応をめぐって提出されたもの。陳情者からの趣旨説明の後、委員による審査を行い、採決した。

上越市議会議会運営委員会で陳情者からの趣旨説明を聞く委員ら

 3件とも不採択と決したが、委員からは陳情者の思いに一定の理解を示す声も上がり、「議員の1人として重く受け止める」「議員としての資質の問題」「批判されて当然と考える」など厳しい言葉も飛び交った。

 石田裕一議長は審査終了後、鈴木氏に審査結果を報告し、「個人的な立場で行われたものとはいえ、市民から法令違反の疑いを指摘された。私はその是非を判断する立場ではないが、市民から負託を受けた市議会議員、市議会全体の品位と名誉を損なうような事態になってはならない。今後はまずは市民との信頼関係を保ち、責任を持って行動してもらいたい」と注意を促した。

石田議長(右)から審査結果の報告を受ける鈴木氏(左から2人目)。左は政新クラブの小林和孝代表、右から2人目は渡邉隆副議長

 加えて「全ての議員が高い倫理観を持って、誠実に議員としての自覚を持ち、職務を遂行していかなければならない」とし、気を引き締めた。

 鈴木氏は陳謝した上で、「自分の認識が甘かった」「今後は一公人であることを自覚し、一つ一つ活動を積み重ねていければ」と話した。

記事参照元:タイムスLite

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