牧師アーサー・ホーランドさん 「十字架行進」敢行中 列島縦断

異色の経歴やユーモアあふれる語り口で多くの人を魅了する牧師、アーサー・ホーランドさん(70)。現在、十字架を担いで日本列島を縦断する「十字架行進」を敢行中だ。8日は糸魚川市を出発、上越市を目指した。「自分が歩く姿で、何かを感じてもらえれば」と語る。

材木を組んだ十字架を担ぎ、笑顔で歩くアーサー・ホーランドさん(8日午後3時50分ごろ、大潟区)

 材木を組んだ重さ約20キロの十字架を担いで歩くアーサーさんの姿は驚きだ。しかしその顔は笑みが浮かび、悲壮感や苦しさは感じられない。
大阪府出身のアーサーさんはハイスクール卒業後に父の故郷のアメリカに渡り、格闘家として活躍。23歳で牧師となり、伝道活動のため日本に帰国する。これまでに著書数冊を刊行。モチベーターとしても活動し、学校や企業などで講演活動を行っている。
沖縄から北海道まで徒歩で縦断する十字架行進は、40代からこれまでに3回実施。今回初めて日本海側を通るルートで、全行程2800キロ。約4カ月かけてゴールの宗谷岬を目指す。
1日の歩行距離は32キロ。8日は午前7時に糸魚川市藤崎を出発し、午後4時ごろ、この日の終点の大潟区下小船津浜に到着した。ここまで約1600キロを踏破、行程の半分を超えた。
アーサーさんの歩く姿を見掛け、写真を撮ろうと戻ってくる人もいれば、相談したり、悩みを打ち明けたりする人もいて、まさに「移動する教会」。彼らの話を聞き「大丈夫」「その思いでいいんだよ」と言葉を掛ける。
アーサーさんは「自分が十字架を担いで歩くことで、見た人に元気や勇気を与えたい。できないことを嘆くより、自分が今できることは何だろう、という気付きにもなれば」と願っている。
活動の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信されている。

記事参照元:タイムスLite

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