吉川区出身・市村幸恵さん チェコでピアノ演奏活動 4日に帰国コンサート

吉川区原之町出身のピアニストで、チェコ共和国で演奏活動を続ける市村幸恵さんが3年ぶりに帰国。4日午後6時30分から上越市高田城址公園のオーレンプラザで「魂の響き―チェコの哀愁を音にのせて」と題したコンサートを行う。
空路で10月31日に降り立ち、マスクぞろいの母国の今に驚いたという市村さん。市村さんの応援活動から発展した吉川区の夢をかなえる会と上越チェコ文化交流協会の両事務局長を務める五十嵐一也さんと共に上越タイムス社を表敬訪問し、コンサートの意気込みを語った。

4日の帰国コンサートへ意気込みを話す市村幸恵さん(1日午後、上越タイムス本社)

 市村さんは直江津高、武蔵野音大を卒業。新潟県音楽コンクール県知事賞、日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞、国際芸術連盟新人オーディション合格などを経てプラハ音楽院に留学し、チェコをはじめドイツやポーランド、スロバァキアなどで活動している。この間、送別演奏会として中国出身の世界的ソプラノ歌手を招き600人以上を集めたコンサートも実現。平成14年には演奏仲間と一時帰国し上越地域の8会場を巡り、歴史的な水害に見舞われたヨーロッパへ義援金30万円を届けるなどしている。
今回のコンサートはチェコとの国交100周年の令和2年に計画されたものの、コロナ禍で延期していた企画を実現するもの。ザルツブルグの国際室内楽コンクールで優勝するなど世界で注目されているシュターミッツ弦楽四重奏団も出演する。
「チェコは弦楽器の国。カルテットの音色をそろえるのは超一流の4人でも難しく猛練習。チェコでも歴史が深く、そこも聴きどころです」と市村さん。当日は最初に地元の音楽家との15分トークも予定されている。
◇平和祈り演奏披露 オーレンプラザで
歴史的にウクライナと近しいチェコは戦禍を逃れる同国の難民300万人を受け入れるなど支援。半面、ウクライナ優先と批評もされる政策と「半年前の2倍」という物価上昇で抗議デモも起き、長引く戦争の影響を懸念。「コロナで帰れないなんて想像もできませんでした。何とか帰国でき、とてもうれしく平和を祈り演奏します」と話している。
当日は午後5時45分に開場。全席自由で当日券は3500円。大学生以下は1500円。

コンサートチラシ

記事参照元:タイムスLite

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