資金調達へ熱く提案 地域活性化へ助成金交付 県異業種交流センター上越支部「マネーの龍」
団体や企業の地域貢献活動や新規事業などを支援する、協同組合新潟県異業種交流センター上越支部の地域活性化助成金交付事業「マネーの龍」が27日、上越市本町5のランドビルで初めて開かれた。最終の資金調達プレゼンテーションに8団体が参加し、資金をより多く獲得しようとそれぞれの企画を熱く提案し合った。
上越地域で頑張っている事業者や起業を考えている人、地域団体、NPO法人などの活動や新規事業、起業を金銭的に応援し、地域活性化と経済振興に寄与することが目的。助成金総額は100万円。上越支部の大島誠支部長は開会のあいさつで「素晴らしい活動の裾野を広げたい」と話した。
NPO部門に12団体、起業ビジネスアイデア部門に13団体、計25団体の応募があり、それぞれ4団体が1次選考を通過。最終選考に残ったのはボードゲームを通じ地域活性化を図る団体、糸魚川大火からの復興を目指す団体、上越市内でクラフトビール醸造所の開設と販売を目指す人、オンラインで不登校児童生徒への学習支援を行う人ら。
1団体10分間の提案、質疑応答を経て、ビジネス性、社会貢献性などあらゆる視点で「マネーの龍」こと、5人の審査員が審査した。資金獲得以外に、会場に集まった人から「融資」「交渉」の手札を上げる時間もあり、会場からの支援やコラボレーション表明に盛り上がりを見せた。
新潟県異業種交流センター理事で、同事業の実行委員を務めた内山勇人さんは閉会のあいさつで「地域活性のきっかけ、ビジネスとして横のつながりができたことは大きな成果。センターとしても今後の皆さんの活動に注目していきたい」と話した。
大島支部長は上越での実施を機に今後、県内各支部でも同事業の広がりが期待できるとしている。
事務局代行上越が準備、運営した。
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記事参照元:タイムスLite