恩師や後輩と会い決意新たに 欧勝海、能生に優勝報告 9月場所で三段目優勝

大相撲9月場所で三段目優勝を果たした、海洋高出身の欧勝海(21、鳴戸、石川県津幡町出身)が千秋楽から一夜明けた26日、高校時代を過ごした糸魚川市能生地域に顔を出し、恩師や関係者に優勝を報告した。

 

後輩たちや恩師、関係者から花束や祝いの品を贈られる欧勝海(前列中央)と父・正人さん、母・由利さん(前列左側)(26日午後5時ごろ、糸魚川市能生)

 

 三段目東78枚目の今場所は得意の押し、寄りで白星を重ね、13日目に三段目東33枚目の若ノ勝(19、常盤山)との全勝対決を一気の押し出しで制した。

 26日、高校時代に寮生活を送った相撲部総監督の田海哲也さん(61)宅に両親と共に訪れて優勝報告した。報道陣に対し「前半は内容が良くなくて、納得のいく相撲ではなかったが、課題を見つけながら次までに調整した。最後は思い切って取れて良かった」と振り返った。

 昨年11月場所で幕下西7枚目まで上がり十両も見えたが、両足首と左肩をけがし、連続全休を含む4場所連続休場で番付を落とした。けがの状態については「だいぶ良くなってきた。1月場所が終わってから左肩(関節唇)を手術しリハビリ。(足首のけがは)付き合っていくしかない」と話す。手術後に田海さんや当時監督だった村山智明さんから「これから大変だと思うが、腐らず頑張れ」と電話をもらい、大きな励みになったという。「高校時代に厳しくご指導を頂いたことが今に生きている」と感謝する。

 11月場所は幕下に戻る見込みで、「元いた場所よりも上を目指して、次こそは関取を目指して頑張る」と決意する。卒業以来という高校時代の寮に帰り、「むちゃくちゃ懐かしい」と、現役の後輩たちとも交流し、英気を養った。

◇称賛と激励 後輩の刺激に
田海さんは「大したものだ。(優勝を決めた)最後の7番目は抜群だった。ただ、成矢(名前)にとっては通過点」と、笑顔の中に激励を込めて出迎えた。10月の本国体に出場する部員も多く、石本龍士選手(3年)は「いい刺激を受けた。いい報告ができるように国体を頑張りたい」と、先輩の優勝に気持ちも高まった様子だ。

記事参照元:タイムスLite

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