「頸城鉄道」地元の有志が当時の車両を保管

大正から昭和まで上越市周辺の地元住民の生活を支えた頸城鉄道。
すでに廃線になっているものの地元の有志が集まって当時の車両を稼働できる状態にして現在、保管しています。

上越市頸城区の「くびき野レールパーク」では日頃から整備された8両の車両が来場者を出迎えます。
頸城鉄道はかつて、上越市の東西およそ15キロを結び通勤・通学や米の輸送に使われました。
線路の幅は新幹線の約半分、車両の長さもJRの車両の約半分、いわゆる「軽便鉄道」です。
地域の足として活躍しましたが自動車の普及に伴い昭和46年に全線廃止になりました。

その際、県外の鉄道ファンが購入した車両やレールはその後、行方が分からなくなりましたが、33年後、車両など兵庫県の山中で見つかりました。
車両を復活させ地域活性化をはかろうと当時の頸城村の市民団体が譲り受け、テーマパークを作り多くの鉄道ファンらが集まるようになりました。

展示されている車両の中で今も人気があるのは「ホジ3」という自走する客車です。
日本初のお座敷列車とも言われていてかつてはお祭りなど祝い事に使用されていました。
「NPO法人くびきのお宝のこす会」の西山義則会長は「くびきのいなかを走っている軽便鉄道なので非常にのどかな鉄道です。乗り遅れる時でも「待って下さーい待てぇ〜」と手をあげて止めるとちゃんと駅で待っててくれる。

先人の偉大な郷土にかける思いとか鉄道にかける思いとかそういうものがぎっしりと詰まった鉄道。このくびき野レールパークの存在意義だと思う。これからも後世に伝えていきたい」と話していました。
「くびき野レールパーク」は年に6日、一般公開され、多い日はおよそ500人の家族連れなど来場するということです。

記事参照元:NHK

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ten − three =