濃厚な味わい香り湧き立つ 渡辺農園(柿崎区坂田新田)×まいど屋(上越市春日新田1) 「越後姫」がリキュールに
柿崎区坂田新田の農業、渡辺健史(たけし)さん(36)、未来(みき)さん(36)夫妻が栽培に取り組むイチゴ「越後姫」がこのほど、上越市春日新田1の「まいど屋」(杉田彰代表取締役)の提案でリキュールの素材に使われ、21日から同店で販売されている。
渡辺さんは実家の渡辺農園に入り13年目、イチゴ栽培に夫妻で取り組み10年目。広さ1160平方メートルのハウス内で化学農薬を使わず、温度や湿度などを自動で管理する環境センサーを導入している。その味は糖度が高く、果肉が柔らかくて甘いと評判だ。
「地場の名産品をお酒で売れば、農家の支援にも、まちおこしにも一役買える」と話す杉田代表(63)は「柿崎を食べる会」のメンバーを通じて渡辺さんと知り合った。今年2月には日本酒とイチゴが入ったチョコレートでコラボ商品を販売している。「イチゴの素材をストレートに生かしたい」と、今度はリキュールを企画した。
茨城県牛久市の業者に製造を依頼。試作を何度も繰り返したという。コールドプレスされた果肉がそのまま瓶詰めされ、食感を楽しめる。1本(300ミリリットル)に約125グラム分のイチゴが入っていて濃厚な味わい。香りも湧き立っている。商品名は「上越柿崎産 越後姫ものがたり」。アルコール分は5%。
これまで各種スイーツには使用されてきたが、「お酒で使われたのは初めて。お声を掛けてもらえてうれしい」とリキュールに商品化され、渡辺さんは喜びを口にする。杉田代表は冷やしてロックやミルクで割った飲み方も勧め、「クリスマスが近いので、ご家族で飲んでもらえたら」と話している。
限定800本を販売。価格は税込み1400円。問い合わせはまいど屋(電025・543・6727)へ。
記事参照元:タイムスLite