上越で撮影した映画「天上の花」 主演の入山法子さんが舞台あいさつ
上越市高田の旧今井染物屋や旧師団長官舎など、上越市で撮影が行われた映画「天上の花」の上映が17日から高田世界館で始まり、初日に主演の入山法子さんによる舞台あいさつが行われました。入山さんは物語の舞台が昭和初期であることを踏まえ、「セットではなく実在する建物で芝居ができることは、ありがたいことです」と撮影を振り返りました。
入山法子さん
「ロケ地に戻ってこられて感謝しています」
映画「天上の花」は昭和の詩人、萩原朔太郎の没後80年に合わせて制作された人間ドラマで、朔太郎の娘、萩原葉子の同名小説が原作になっています。映画では太平洋戦争の昭和初期を舞台に、詩人・三好達治と三好が師と仰ぐ萩原朔太郎の妹・慶子との愛憎劇が描かれています。
旧今井染物屋
この映画が高田世界館で、県内ではもっとも早く17日から公開されました。これに合わせ、慶子を演じた入山法子さん、プロデューサーの小林三四郎さんが舞台あいさつしました。撮影は小林さんが柏崎市出身であったことから、柏崎市のほか、上越市内5か所で行われました。場所は高田世界館、旧師団長官舎、旧今井染物屋、高田まちかど交流館、そして有間川駅です。このうち入山さんは朔太郎の家として登場する旧今井染物屋と、有間川駅で撮影に参加しました。旧今井染物屋は、映画のポスターにも使われています。
旧師団長官舎
有間川駅
入山さんは11月に旧今井染物屋でクランクインしたと話し、上越市での撮影について振り返りました。
入山法子さん
「撮影はスタジオのセットではなく、実在する建物で芝居ができることはありがたい。柱のきず、障子の色味など、得られるものがたくさんある。時代の空気を吸ってきた場所にいられることは、幸せなこと」
また小林さんは、現役の映画館として最古級とされる高田世界館について、まちのコミュニティに必要なものと話しました。
小林三四郎さん
「100年劇場は(国内に)10か所もないと思う。現役であることは本当に貴重。高田のコミュニティに必要なので、皆さん足しげく通ってもらい、映画を見る文化を残してほしい」
映画を見た人
「上越の風景をたくさん見つけた。当時から現在まであることに感謝。自慢していきたい」
「どういう景色が出てくるか楽しみだった。映画の制作秘話が聞けてよかった」
入山法子さん
「映画をじっくり見てほしい。(上越市民は)自分が知っている場所が映ると格別に感じると思うので、1つずつ発見してもらえたら」
※ご覧の記事は、2022年12月19日 JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
記事参照元:上越妙高タウン情報