リオ五輪柔道銅メダルの羽賀龍之介選手が上越市で柔道教室

2016年のリオデジャネイロ五輪柔道男子100kg級銅メダリストの羽賀龍之介選手(31、旭化成)らが指導する柔道教室が2022年12月18日、新潟県上越市戸野目古新田の県立武道館「謙信公武道館」で開かれた。上越地域の小中高生約100人が参加し、メダリストの技に触れた。

子どもたちに技の説明をする羽賀選手(左)

教室は同市の教育委員会と柔道連盟が主催した。羽賀選手が所属する旭化成柔道部は、2021年の東京五輪で上越市と同じくドイツのホストタウンを務めた宮崎県延岡市にあることから、「オリンピアン交流会」として同選手が招かれた。また今年の世界ジュニア選手権に日本代表のコーチとして参加した新潟市の廣川彰信さんも講師を務めた。

羽賀選手は今年の全日本体重別選手権100kg級で優勝するなど現役選手として活躍する傍ら、全国各地の柔道教室に出向き、子どもたちに指導している。実技指導では得意とする内股の技のコツを伝授し、「打ち込みの一歩目で大事なのは、かかとをつかないこと。かかとをつかず膝を曲げて踏み込むことで、タメができる」などとアドバイスした。

技をかける小学生を指導する羽賀選手

質問コーナーでは子どもたちから「自分より力の強い相手の時、意識することは」「ケンケン内股のコツは」などと質問が寄せられた。「大事な試合前のメンタルの作り方は」との問いかけに羽賀選手は「自分も含めオリンピックや日本代表の選手も全員緊張する。緊張と不安は別物で、不安は練習で消せるし、緊張は誰もがするので受け入れて頑張ること」と答えていた。

直接指導を受けた小学5年の男子児童(10)は「しっかり相手を崩すことを教えてもらった。試合で相手を倒すだけでなく、楽しんで柔道をやっていきたい」。羽賀選手とお互いが技をかけ合う乱取りをした中学3年の男子生徒(15)は「めちゃくちゃ強かった。技の入り方やコツがわかった。柔道は高校でも続けるので羽賀選手のように一本を取れる選手になりたい」と語った。

オリンピアン交流会の参加者

羽賀選手は「説明を熱心に聞いてくれて、上越のみんなは柔道が好きなんだと感じた。柔道がかっこいい、おもしろいと思ってもらえるよう、現役選手としてがんばっていく」と話していた。

記事参照元:上越タウンジャーナル

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