県と市の連携深め 地域医療体制で意見交換 花角知事と上越3市長ら

 地域医療に係る花角英世県知事と市町村長(上越・魚沼圏域)との懇談会が27日、新潟市の県自治会館で開かれた。
持続可能な地域医療提供体制の構築に向け、県と市町村が連携を深める目的。このテーマに限定した知事と各首長の懇談会は初となる。「上越圏域」からは中川幹太上越市長、城戸陽二妙高市長が会場に、米田徹糸魚川市長はオンラインで出席した。

医療構想に係る懇談会が開かれ、中川上越市長と城戸妙高市長が会場に参集した

 県が取り組む「地域医療構想」の狙いは、今後の人口減少などへの対応を見据え、現在の入院医療体制を再構築するもの。医療資源(医師など)の効果的・効率的な活用、対応力の大きい病院を地域の中に残すなどの実現を目指し、同構想調整会議において「グランドデザインPart2」の検討を進めている。

 花角知事は「地域医療は県民の関心が高いテーマ。県内どこに住んでいても安心して質の高い医療が受けられる環境をつくるため、一緒に考えていきたい」とあいさつ。この後の意見交換は非公開で行われた。

 終了後、中川、城戸両市長が報道陣の質問に答えた。中川市長は「基幹病院に医師を確保していかなければいけない。看護師も含め地域に定着できるよう地元と連携し、(これからも)県へ要望していきたい」、城戸市長は「住民が不在にならないよう、県の構想を広く知らしめることを要望した。妙高市も県と一緒になって住民の不安を取り除いていきたい」と述べた。

記事参照元:タイムスLite

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