新潟県に昔から伝わる歴史ミステリー 「越後七不思議」の片葉の葦(新潟県上越市の居多神社)【動画あり】

新潟県には昔から伝わる歴史ミステリーが存在する。それは「越後七不思議」と呼ばれるものだ。

越後七不思議とは、越後(現在の新潟県)に伝わる珍しい事柄を7つ集めたもので、新潟県には、様々な内容が語り継がれており、その総数は40余りにもなるが、親鸞の伝説にかかわる次の7つが特に有名だ。越後は親鸞の流刑地であり、浄土真宗が盛んであったため、動植物の珍種を親鸞の起こした奇跡として伝えたものだ。

親鸞は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の仏教家で、浄土真宗の宗祖とされる。法然を師と仰いだ。1207年に越後へ流罪となり、1214年に旅立つまでの7年間を越後で生活したが、昔は独身が多かった僧侶でありながら、現在の新潟県出身の恵信尼(えしんに)と結婚し、子供ももうけている人物だ。

越後七不思議のひとつ、「片葉の葦」は新潟県上越市の居多(こた)神社の境内に今も群生する植物で、葦の葉が一方にのみ生えている葦のことである。もちろん、通常の葦は両方に生えているわけだ。

親鸞は1207年3月、念仏をすれば救われるという教えが禁止され、越後国府(現在に上越市国府付近)に流罪となったが、居多ケ浜に上陸した親鸞は、越後一の宮の居多神社に参拝し、「念仏が盛んとなりますように」と祈願したところ、一夜にして居多神社境内の葦が片葉になってしまったというエピソードである。

鎌倉時代から800年という時空を越えた令和4年の現在も、片葉の葦は生え続けている。
まさに、歴史ミステリーである。

なお、居多神社は現在では縁結び、子宝・安産の神社として有名で、多くの参拝者が訪れる神社となっている。

今も居多神社に群生する片葉の葦

居多神社にある親鸞像

居多神社

記事参照元:NIIKEI

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