〈新型コロナウイルス感染症〉どうする?マスク 13日から着用「個人の判断」に 上越地域各界対応 現状の「継続」多く

 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症対策として推奨してきたマスクの着用について、3月13日以降「個人の判断に委ねる」方針を示している。感染拡大以降、当たり前のようになっていたマスクは、着用、非着用をそれぞれが決めることになった。国の方針では、感染対策などの理由で事業者が従業員や利用者にマスクの着用を求めることは許容されている。13日以降にマスクをどうするか、上越地域の各現場での対応をまとめた。

学校の卒業式では場面によってマスクの着用が個人の判断となった事例が多く、一足早いマスク着用、非着用が入り交じる姿が見られた(9日、県立看護大)

◇3市の対応それぞれ
上越市地域3市の判断はそれぞれ。上越市役所は、新型コロナ感染症が2類相当に位置付けられている間は業務中のマスク着用を継続するが、2メートル以上の距離を保てる場合は外すことも可能とした。糸魚川市役所は対面ではマスクを着用して対応し、来庁者にマスクの着用は求めない。妙高市役所は職員、来庁者とも個人の判断に委ねる。

◇医療・福祉関係は継続
医療機関、高齢者など福祉施設はどうか。上越医師会は医療機関や介護施設でのマスク着用を推奨する。上越市の塚田こども医院は従業員の着用を継続。小学生以上の来院者にも着用を呼び掛ける。高齢者施設を運営する上越あたご福祉会は従業員と面会者への着用を呼び掛け、障害福祉サービス事業所を運営する上越つくしの里医療福祉協会も従業員と利用者の着用を継続する。

◇従業員は当面継続
民間事業者の対応は。飲食店は多くが従業員のマスク着用を続ける方針だ。富寿しグループ(上越市)は、従業員のマスク着用を当面継続する方針。同市内の個人経営の飲食店も同様だ。「調理場は暑いのでマスクを外したいが、当面は続けていく」(店主)という。背景には感染対策に敏感な消費者の存在があるとみられる。
スーパーマーケットの「原信」「ナルス」は、13日から来店客にマスク着用を求めい方針。一方で従業員はマスク着用を続ける。レジに設置している飛まつ防止シートも設置を継続する。

◇文科省の発表待ち
教育現場での対応。県教育委員会は学校でのマスク着用を、本年度末の31日まで現在の方針を維持。校内では原則マスクを着用し、体育の授業などでは外す。上越地域3市の教育委員会も県に倣うとしている。4月1日以降については、非着用が基本とされているが、文部科学省が今後発表する留意事項を待っている状況だという。
コンサートなどが開かれる上越文化会館は職員はマスクを着用し、入場者などについては主催者の判断に委ねる。同館主催イベントについては、入場者が判断する方針としている。

現段階では、施設や店舗などの受け入れる側がマスク着用を継続し、客はそれぞれが判断するという方針が多い。「花粉症なので、いずれにしろマスクが手放せない」という声も少なくなかった。

記事参照元:タイムスLite

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